暇鳥風月

暇鳥風月

ざれごとからたわごとまで

たまごとるタマ

『いたちのたぬき』という歌がある。

 

確かEテレの『ピタゴラスイッチ』か『0655』で流れていた。内容はいたってシンプルななぞなぞ数え歌で

 

いたちのたぬき=〈いたち〉から〈た〉を抜く=いち

という具合で、一から十まで数えて終わる。というなんともかわいらしくて楽しいお歌

 

 

私の家では父の絶大なる寵愛甘やかしを受けた妹が我が家に一つしかないテレビの視聴権を掌握していたため、日中はEテレか金ローの録画のどちらかが映っているのが日常風景だった。だからだろうか、たまにふとした瞬間におかいつとかはなかっぱの曲が脳内で流れ始めることがある。

で、この前流れてきたのが『いたちのたぬき』という歌だったという話。それで、ちょっと歌詞を見てほしい。

 

作曲・うた:栗原正巳
作詞:うちのますみ・佐藤雅彦
アニメーション:うえ田みお
いたちのたぬき

かにのかとり

さんまのまぬけ*

おはしのおはなし

たまごとるタマ

ふろくふとる

バナナのバトル

ちまきまきとる

きゅうりのリトル

ジュースのストロー

引用元:http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/nazonazouta.htm

 

私が聞いたころは〈さんまのまぬけ〉→〈さんまのまつり〉に変更されていたが、これを聴いていた当時は「きゅうりのリトルってなんだよ、リトルなきゅうりだろ」ってよくわからない不平を垂れていたり、ジュースのストローが異常にテンション高くて子供はこういうの好きそうだよなあとか子供ながらに思ってました。こうして振り返ると子供の頃の私全然かわいくないな

 

で、この歌詞を見ていて気付いたことがある。

 

これ、5だけ破綻してない?

 

だってさ、〈たまご〉をとってるんだよね?とられる前のものが〈たま〉でしょ?

なにも残んないじゃんか。0?いや0どころで済んでないわこれ。

たまひくたまごは?『マイナスご』じゃん。なんで?なんでこいつだけマイナスの概念導入されてんの?怖っ

 

思えばなんだよ、たまごとるタマってよ。イタチタヌキカニサンマときて急に種名じゃなくて名前つけられてるじゃん。何その妙な距離間は。なんで猫だけ愛着湧いちゃってるんだよ。

 

だいたいさ、固有名詞であるタマがさんまとかジュースとかと同格に扱われてるの、すっごく腑に落ちない。タマがOKならさ、もう何でもアリじゃんか。お前ちょっとサザエさんちに飼われてるからってなに一般名詞ヅラしてんの?調子のんじゃねえよ

 

凄いよこの歌。5でことごとく秩序を破壊したうえで6以降何事もなかったかのようにそのルールが復活してるよ、なにこのメリハリの付け方。たまにあるクレヨンしんちゃんのめっちゃ怖い回かよ

 

どんだけ難産だったんだよ5は。他にもっとあっただろうがよ。あるだろ、「ご」って一音なんだしさぁ。もっとふさわしいのがさぁ…流石に私でももっとましなのが…

 

あれでも全然ないな…いやそんなはずはない。探せばあるんだ絶対、もっとふさわしいのが。ひねり出せ、ひねり出せ私の頭…

 

 

 

 

ひねり出した対案

 

・孫の間抜け

 

・シカゴの鹿狩り

 

・稚児の血抜き

 

・慎吾の香取(?)

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめんタマ。いや、卵獲りのタマ。君が優勝だ。